契約書の「甲」と「乙」どちらに自社を書くべきか?

契約書作成において当時者の一方を「甲」として、もう一方を「乙」と置き換えることが多いです。
その際に契約者のどちらを「甲」とすべきか、「乙」とすべきか悩んだ経験はありませんか?

今回は契約書の「甲」と「乙」について書いてみたいと思います。

 

「甲」と「乙」は力関係が存在する?

契約書上での「甲」と「乙」は対等な関係に見えます。ただし、一般的には「甲」に力関係の強いものが、「乙」に弱いものが書かれることが多いです。
もちろん明確な決まりはないのですがこの考え方で契約書を作成するといいでしょう。

契約書上の力関係は契約書の各条項によって決まります。

例えば金銭消費貸借であれば金銭を交付するのが「貸主」で、金銭を返済するのが「借主」です。この場合は借主に返済の義務が生じているので、「貸主」を「甲」、「借主」を「乙」とするのが一般的です。

売買契約であれば少し迷いますよね。基本的にお金が払う方が偉いんではないかと思われますが、一般的には「売主」が「甲」、「買主」が「乙」です。これは慣例的なものですね。

 

あまり力関係にしばられすぎない

力関係の強いものが「甲」となり、弱いものが「乙」となるのが一般的だと書きましたが、決まり事がある部分ではないので自由に変えて構いません。

そもそも契約書は私文書です。お互いの間で納得できればいいのです。
相手方を立てるために自社を「乙」とすることも普通にあります。

ただ契約書のマナーとして「甲」、「乙」について知っておいて、場面に応じて適宜配慮するというのがスマートなビジネスマンだと思います。

 

まとめ

契約書には一定のマナーが存在します。慣例的なものなのでそれほど気にする必要はないですが知っているときれいな契約書を作成することができます。

色々あると思いますので調べてみるといいでしょう。




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ABOUTこの記事をかいた人

1980年生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了後、研究所研究員、プロギタリストを経て司法書士・行政書士として神奈川県内で「司法書士・行政書士事務所 ローライト湘南」を運営。専門は法人設立、融資サポート、営業許可申請。「100年続く会社づくり」を目標に経営者とともに悩み、企業の問題解決に取り組んでいます。