事業で「補助金」をもらうにはどうすればいいか?

補助金については何となく存在は知っているけどあまり活用したことがない会社が多いと思います。

国からもらえて返済不要のお金が「補助金」ですからこれを活用しないともったいないんです。

ただ制度が複雑であったり、補助金について周知がなされないので逃してしまっている社長も多いです。

そんなもったいないことにならないために、「補助金」のもらい方について書きたいと思います。

 

補助金とは?

補助金とは国の政策目標を達成するために、目的にあった事業者にお金を渡して、事業を実施してもらうためのお金です。

国は補助金を交付することにより、事業に取り組みやすくして、事業展開、拡大をサポートすることで政策目標達成を狙います。

当然財源は公的資金から出されるものですので、誰もが貰えるものではありません。

一定の申請や審査が必要になり、一定の資格が必要になる場合もあります。

 

助成金との違い

補助金と助成金については明確な区分けがあるわけではないですが、

助成金:厚生労働省管轄
補助金:厚生労働省以外の観光庁、地方自治体、民間が扱う

として一般的にはとらえられています。

助成金は、厚労省の管轄なので、雇用に関するもの、研究開発に関するものが主なものになります。

補助金は、経済産業省、農林水産省、各自治体が扱っており、創業融資の利息を補てんしてくれたり、インキュベーションセンターへの入居補助など、事業サポートや設備の導入に関するものが多いです。

給付に係る条件に関して助成金は一定の支給要件を満たせば必ずもらえるのに対し、補助金では受付期間内に申請をして審査を通過しなければもらうことできないことが大きな違いです。

 

補助金はどうすればもらえるのか?

補助金をもらうには、募集をしている期間に申請をし審査を通過しなければなりません。

そして補助金をもらうためのポイントは以下の3つです。

  1. 補助金の目的・趣旨にマッチした事業で申請する
  2. 予算、内容、募集期間等の情報をチェックしてなるべく早い回に応募する
  3. 補助金をもらいやすい申請書を作成する

 

1.目的・趣旨にマッチさせる

日本には実に数千種類の補助金があり、それぞれの補助金ごとに目的と仕組みが存在しています。

主に国の政策にのっとったものが多く、その趣旨と自分の行う事業がマッチすることが大切です。

例えば創業時には、

  • 創業補助金
  • 第二創業補助金
  • 小規模事業者持続化補助金
  • ものづくり補助金

など様々な補助金の活用が考えられます。

親の経営をついだ経営者は第二創業補助金が向いていますし、新しいサービスにはものづくり補助金が金額が大きくていいでしょう。

 

2.情報をすばやくキャッチしてなるべく早い回に応募する

補助金は財源の枠が決まっています。その枠以上はどんな素晴らしい事業であっても支給されることはありません。

複数回申請が可能な補助金も第1回目の採択率が高いと2回目以降は厳しくなります。

仮に第1回目で失敗しても複数回申請可能な場合がありますので、より補助金獲得の対策を立てやすくなります。

補助金に関しての情報は常にチェックしておくべきですね。

 

3.補助金をもらいやすい申請書を作成する

これは技術的なことになりますが、補助金の申請書にはやはりポイントみたいなものがあります。

補助金が採択されるかどうかは非公表の点数計算で決まります。

基本的には、

  • 魅力的で実現可能なビジョンを示す
  • 革新性(他社との差別化)を示す
  • 公募要領にのっとって書く

ことが必要ですね。

この辺は専門家に任せてしまった方がいいかもしれません。

 

まとめ

国から補助金を貰える可能性があるのに申請しないのは非常にもったいないことです。

ノーリスクで売上を上げるチャンスですからみなさん積極的に活用してください。

補助金申請について何か分からないことがあればお気軽にお問い合わせくださいね。




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ABOUTこの記事をかいた人

1980年生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了後、研究所研究員、プロギタリストを経て司法書士・行政書士として神奈川県内で「司法書士・行政書士事務所 ローライト湘南」を運営。専門は法人設立、融資サポート、営業許可申請。「100年続く会社づくり」を目標に経営者とともに悩み、企業の問題解決に取り組んでいます。