雇用環境の整備で数百万円の給付を受ける!キャリアアップ助成金の活用方法

キャリアアップ助成金というものをご存じですか?

もし知らないという方は数百万円損をしてしまうかもしれません。

従業員の雇用を考える経営者や、すでに雇用をしている経営者はキャリアアップ助成金が活用できないかこの記事を読んで検討してみてください。

 

キャリアアップ助成金とは

キャリアアップ助成金とは、有期契約労働や、短時間労働者、派遣労働者といった非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップなどを促進するため、正社員化、人材育成、処遇改善の取り組みを実施した事業者に対して助成金が払われる制度です。

一定の条件を満たせば必ず助成金が支払われます。助成金ですので返済不要です。

補助金のように採択されないと支払われないものではないので非常に利用しやすい制度であり人気となっています。

また平成28年10月19日から処遇改善に対して「中小企業に対する加算措置」が創設されており、助成額が増額されています。

起業時にキャリアアップ助成金を利用される方も多いですね。

 

対象となる事業主

キャリアアップ助成金は中小企業を対象としていますので以下のような事業主に限られます。

■小売業(飲食店を含む)
・資本金の額・出資の総額 5000万円以下
または
・常時雇用する労働者の数 50人以下

■サービス業
・資本金の額・出資の総額 5000万円以下
または
・常時雇用する労働者の数 100人以下

■卸売業
・資本金の額・出資の総額 1億円以下
または
・常時雇用する労働者の数 100人以下

■その他の業種
・資本金の額・出資の総額 3億円以下
または
・常時雇用する労働者の数 300人以下

 

制度の内容

キャリアアップ助成金には以下の3つのコースが用意されています。

  • 正社員化コース
  • 人材育成コース
  • 処遇改善コース

各コースの内容について詳しく見ていきたいと思います。

 

1.正社員化コース

正社員化コースはパート・アルバイト・契約社員等の有期契約労働者を正規雇用労働者・多様な正社員等に転換または直接雇用した場合に助成金が支払われます。

多様な正社員等とは、いわゆる正社員に比べ、配置転換や転勤、仕事内容や勤務時間などの範囲が限定されている社員のことです。

週休3日のかわりに正社員に比べて安く働いてもらったりする人のことですね。

正社員化や多様な正社員化を促進した場合には以下の助成金が支払われます。

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一人当たりの額も大きいですが、加算される制度が複数あるので一人当たり100万円近く助成金が支払われる場合もあります。

アルバイトを正社員として雇うことを考えている経営者は絶対にこの制度を利用しましょう。

 

2.人材育成コース

有期契約労働者等に訓練を実施した場合に助成金が支払われます。

訓練としては

  • 一般職業訓練(Off-JT)(育児休業中訓練を含む)
  • 有期実習型訓練(「ジョブカード」を利用したOff-JTとOJTを組み合わせた3~6カ月の職業訓練)
  • 中長期的キャリア形成訓練(厚生労働大臣が専門的・実践的な教育訓練として指定した口座)(Off-JT)

があります。

Off-JTとは、職場外での教育訓練でOJTとは職場での実務の教育のことです。

正社員でないものに対しての訓練に対して以下のような助成がなされます。

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3.処遇改善コース

有期契約労働者等に次のいずれかの取り組みを実施した場合に助成されるコースです。

  1. すべてまたは一部の有期契約労働者等の基本給の賃金規定等を増額改定し、昇給
  2. 健康診断制度、沈金規定等共通化を導入・適用
  3. 短時間労働者の週所定の労働時間を延長し、新たに社会保険を適用

取り組みをした企業には以下の助成金が支払われます。

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健康診断の制度などは非常に導入しやすいですね。

また賃金の増額についても複数年度に渡れば何回も申請することができます。

昇給を考えている企業は、年度末、次年度と段階的にあげて助成金を複数回もらうことも可能です。

 

まとめ

キャリアアップ助成金は正社員化したり、制度を導入するだけで必ずもらえる助成金です。

雇用を考えている経営者はぜひ活用してみてください。




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ABOUTこの記事をかいた人

1980年生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了後、研究所研究員、プロギタリストを経て司法書士・行政書士として神奈川県内で「司法書士・行政書士事務所 ローライト湘南」を運営。専門は法人設立、融資サポート、営業許可申請。「100年続く会社づくり」を目標に経営者とともに悩み、企業の問題解決に取り組んでいます。